ニュース News 2003 12 19
NIKKEI NET マネー&マーケットでは、こんな記事がありました。
「石油輸出国機構(OPEC)が、
石油決済通貨を、ドルからユーロに変更する」との思惑で、
前日の海外市場で、ユーロが対ドルで上昇し、
ユーロは、導入来高値の1.2439ドルを付けた。
いろいろな話があります。
ロシアが、EUと、石油決済通貨を、ドルからユーロに変更するという話もでています。
これは、十分、あり得る話です。
また、中国も、外貨を、ドルからユーロにシフトする可能性もあります。
ユーロの通貨当局は、介入しないかもしれません。
なぜならば、ユーロが基軸通貨となる可能性があるからです。
そこまで行かなくても、
ドルとユーロの「二本立ての基軸通貨」になる可能性は高いのです。
ヨーロッパを甘く見てはいけないのです。
確かに、ヨーロッパは古いが、
古いからこそ、長年に渡って築いてきた資産があるのです。
現金はないかもしれないが、価値ある資産が多いのです。
こういう資産を、現金に換算すると、大きなものとなるのです。
イラク戦争は、イラクを破壊すると同時に、国連も破壊しました。
そこで、こういう動きが出てくるのです。
国連の対極にあるのは、地域主義です。
地域のことは地域で決め、地域の安全は地域で守っていく。
こういう地域主義が出てくるのです。
この大波のなかで、日本は、どこへ行くのか。
この難局を乗り切れるか、心配です。
「名誉ある孤立」を選ぶのか。
地域主義で生きるのか。
アメリカと生きていくのか。